シニア恋愛の本当の話・出会い
■フランス人の友人エリザベスのご主人は、認知症かアルツハイマーになって、悲しいことに、完全に自分の奥さんや子供たちのことを思いだせなくなり、３年ほど前に介護施設に入った。
■エリザベスの3人の子供たちは、それぞれ独立し、結婚もし、子供もいて、それぞれの人生を歩んでいる。エリザベスは、まだ、現役の医者で、バリバリ自分のクリニックで診察している。
■でも、仕事を終え、家に帰っても、子供たちもいなければ、夕食を一緒に楽しんだり、たわいない会話をしたいご主人はもういない・・。私と同世代だから、60才前後で身体も健康。高齢化時代、人生１００歳時代、あと、４０年も１人で過ごすには寂しいかも・・。なんて思っていたら、結婚した、と連絡が来た。
■結婚？ フランス人だから、日本と違って結婚でなくても、パートナー同居を始めたという。介護施設のご主人は？ 出会いは？ 質問が頭を駆け巡る。
■介護施設のご主人は、エリザベスの顔を見ても思い出せないから、ある意味既に「他人」になっていて、結局、思い出を失ったまま、昨年亡くなった。
■エリザベスは、このご主人が介護施設に入ったときから、新たな出会いマッチングを探していたようだ。自分はバリバリ現役の医者だから、ご主人の病状について現実的に把握できるから、もう元には戻らないことを知っている。冷たいと言えば、つめたいかもしれない。でも、あと何十年も一人で生きるのはつらいということも理解できる。
💘この新パートナー、何で見つけたかって、なんと出会い系50才以上とか60歳以上のマッチング！今時の方法でびっくり！ フランスにもあるみたい。見つけた相手は、奥さんに先立たれ、以前大手の会社で重役。自分は医者だから、社会的にはつり合いが取れる。
■エリザベスが亡くなったご主人と住んでいた、家族の思い出が詰まっていた家を、潔く売却してしまい、この新パートナーと共同で、フランスの北西地方 ル・モン＝サン＝ミシェルの海の近くの町に、新たに家を建てて、既に２人で住んでいる。後で、相続問題等でこじれないように、いろいろ対策もしているらしい。
■育った家を引き継ぐか、売却して現金を分けようと思っていたエリザベルの子供たちは、違うショックを抱え、また、自分の母が、「女」になっていく姿に、ある意味気持ち悪さを覚えているという。
■でも、これはエリザベルの人生。自分の母が一人寂しそうに、家に閉じこもっているのを遠くから心配するよりも、新たなパートナーを見つけ、新しい人生を踏み出すほうが、子供としては心配が少ないし、「人生１００年時代」にふさわしいのかもしれない。
■出会い系アプリ・サイトって、なんか怪しいというか、あまり信頼していなかったけど、まじかにこうした例を見ると、バカにできない。つまり、いろいろな出会いの方法・縁の結び方があるってことね。
■この出会いサイトの無料登録する過程で、自分の好みやし好について考えるきっかけにもなるわね。だって、どんな人と、どんな人生を再出発するかということを、自分でもはっきり認識しないといけないから。人生100年、1人生で2度おいしい、じゃなくて、人生何度でも味わちゃお！ 今までの自分の古い概念を捨てて、トライするのも、ワハハ、いいかも。
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■人生１００年、いい伴侶が見つかりますように。
